ミネラルフェイスパウダーおすすめ16選│酸化亜鉛フリーやグリセリンフリーも

ミネラルフェイスパウダーとは、ベースメイクの仕上げや化粧崩れ防止に使うフェイスパウダーの中でも「敏感肌に優しいものを使いたい」「できるだけナチュラルな成分にこだわりたい」という方におすすめです。

ミネラル成分が豊富に配合されていて肌への負担が少ないのが特徴。ナチュラル志向のユーザーからの人気も高く、さまざまなメーカーから発売されています。石鹸で落とせるものや、長時間化粧崩れを抑えるものなど、効果も多種多様です。

ファンデーションの主な構成成分は、油分（界面活性剤・油・保湿剤など）と粉体（着色顔料など）からなり、フェイスパウダーよりも油分が多いです。そのためファンデーションは、耐水性は高いですがテカりやすい傾向にあります。

ファンデーションはベースメイクであるのに対し、フェイスパウダーはメイクの仕上げに使用します。

【ファンデーション】

• 肌の色むらをカバーし均一の色に整える
• カバー力に優れ、毛穴やシミ*を隠す

【フェイスパウダー】

• 化粧持ちをよくする
• パウダーが皮脂を吸着しサラサラに仕上げる

*メークアップ効果による

「ミネラル」とは鉱物などに含まれる無機質を指します。ミネラルフェイスパウダーに使われているのは「酸化亜鉛」「酸化チタン」「酸化鉄」「マイカ」「シリカ」などが一般的です。特に「シリカ」という成分が皮脂を吸着し肌をサラサラにします。

しかしミネラルフェイスパウダーには明確な基準はなく、100％ミネラルでできているものもあれば、それ以外の成分が含まれていることもあります。できるだけナチュラルなものだけを使いたい方は、100％ミネラルのものを選びましょう。

乾燥が気になるという方は、ツバキ油・ホホバ種子油などの天然油分やヒアルロン酸などのうるおい成分が含まれたものがおすすめです。

ルースパウダーは固められていないサラサラの粉で、コンテナ状のケースに入っています。メイクブラシやパフなどで肌にのせていきます。粒子が細かく、ふんわりと仕上がるのが魅力です。

ただしケースが大きく粉もこぼれやすいため、持ち歩きには不向きです。

プレストパウダーはプレスされて押し固められた固形のパウダーで、コンパクト状のケースに入っているため持ち運びに便利です。ケースに付属したスポンジや、ブラシなどで肌にのせていきます。

ルースパウダーよりも厚塗りになってしまいがちなので、スポンジやブラシに取ったら手の甲で余分な粉を落とし、少しずつ肌にのせていくのがきれいに仕上げるポイントです。

パウダーによってツヤ肌に仕上げるもの・マットな肌に仕上げるものなど、質感が違います。ラメ入りやパール加工などがされているものもあります。

「トーンアップ」「透明感アップ」「マシュマロのようなマット肌」*など、それぞれの商品に仕上がりが記載されているので、それを参考に自分の理想の肌質に近い仕上がりになるものを選びましょう。

*すべてメークアップ効果による

フェイスパウダーにはファンデーションのような色づきはありませんが、カラーによって効果が違います。自分の肌の色や肌悩みに合わせて色を選びましょう。

• オレンジ・ピンク系：血色感アップ。顔色が悪く見えがちな方におすすめ。
• グリーン・パープル系：透明感アップ。顔の赤みが気になる方におすすめ。
• ホワイト・マーブルカラー系：肌をトーンアップ。明るく白い肌印象に仕上げたい方におすすめ。
• クリア：色をつけずに化粧持ちアップ。ベースメイクの色を生かしたい方におすすめ。

*メークアップ効果による。

化粧下地やファンデーションにも日焼け止め成分が入っているものが多いですが、ミネラルフェイスパウダーにも入っているとさらに紫外線カット効果が高まります。

夏場の日焼け止めは一日に何度か塗りなおした方がいいと言われていますが、ミネラルフェイスパウダーは上からはたくだけなので便利です。ファンデーション代わりにミネラルフェイスパウダーを使いたい方は、特にSPF値・PA値もしっかり確認しましょう。

もともとお肌に負担の少ないミネラルフェイスパウダーですが、「優しさにこだわりたい」という方は石鹸で落とせるものを選んでください。クレンジング剤には油分を落とすための洗浄成分が含まれており、敏感な方には刺激になってしまうことも。石鹸で落とせるものならさらにお肌をいたわることができます。

その際は化粧下地やファンデーションなども石鹸で落とせるものにしましょう。「クレンジングが面倒」というズボラさんにもおすすめです。

酸化亜鉛やグリセリンは、お肌にどのような影響を与えているのでしょうか。ここからは、酸化亜鉛フリー・グリセリンフリーのミネラルフェイスパウダーについて解説します。

酸化亜鉛は日焼け止め下地やファンデーションによく含まれている成分ですが、紫外線防止剤としての役割を持っています。また、テカリにくいので、皮脂くずれ防止としても使われます。しかし、その皮脂を固める性質が毛穴詰まりを招き、炎症やニキビができてしまったり、金属アレルギーを引き起こす場合があります。

そのため、敏感肌の方は特に酸化亜鉛フリーのものを選ぶほうがおすすめです。

グリセリンはもともと人の体内に存在しており、皮脂に似た構造を持つ成分で、高い保湿効果があります。しかし、その皮脂に似ている性質ゆえにニキビの原因となるアクネ菌が増殖しやすいことが分かっています。

そのため、肌荒れしやすい方やベタつきが気になる方はグリセリンフリータイプを選びましょう。

日本の人気美容機器メーカー「ヤーマン」が手掛けるミネラルコスメブランド「オンリーミネラル」。ケミカル成分がほとんど入っておらず「石鹸で落とせる」「つけたまま眠れる」と話題です。　

オンリーミネラルには、フェイスパウダーだけでなくファンデーションや下地・化粧水などに至るまでさまざまなミネラルコスメが揃っています。カバー力は弱めですが、純度の高いミネラル成分でお肌が弱い方にもおすすめです。

*個人の感想であり、効果を保証するものではありません。

ベアミネラルは「いいものだけをふんだんに、余計なものはいらない」をコンセプトに、アメリカのサンフランシスコで誕生したブランドです。

「オリジナル ミネラルベール プレストパウダー」は乾燥などの外的刺激からお肌を守り、しっとりツヤ肌に仕上げてくれます。使い心地はサラッと軽く、毛穴や凹凸を自然にカバー。シックなデザインがおしゃれで持ち運びにも便利です。

*メークアップ効果による

コスメデコルテは株式会社コーセーから誕生した最高級ブランド。コスメデコルテのフェイスパウダーは、高級感が漂うシルクのような滑らかな肌触りに仕上がるのが特徴です。

敏感肌の方にもおすすめのオーガニックシルク仕様のパウダーが皮脂やテカリ、べたつきを抑えながらツヤ肌を演出。プリンセスのような透明感*が叶います。天然由来の保湿成分も配合されています。

*メークアップ効果による

ドクターシーラボは「肌トラブルに悩むすべての人々を救う」という理念のもと、皮膚の専門科たちが「メディカルコスメ」として、商品を開発。スキンケアに悩む人たちから支持を得ています。

「パーフェクトルースパウダー」はヒアルロン酸*などのうるおい成分を配合。肌の乾燥を防いでしっとりとした使い心地ながら、皮脂吸着パウダーでテカらず化粧崩れもしにくいと高評価です。

*ヒアルロン酸Na（保湿）

デパコスのNARSはアメリカ発祥のビューティブランドで、現在は資生堂が販売しています。NARSの「ライトリフレクティングセッティングパウダー」は付け心地が軽く、輝くようなツヤ肌になれると評判です。

NARS独自のパウダーが光を反射して肌の透明感を高め、毛穴などの気になる悩みを目立たなくし、均一な仕上がりにしてくれます。

*メークアップ効果による

韓国発のプチプラパウダーとして大人気のイニスフリー「ノーセバム ミネラルパウダー N」。動物性原料・鉱物性油・合成着色料などがフリーの肌に優しい処方なので、肌をさらさらにしながらもナチュラルな仕上がりを求める方に特におすすめです。

皮脂吸着パウダーとミネラル皮脂コントロールパウダーが過剰な皮脂を吸着。余分な皮脂はくすみの原因でもあるため、テカリを抑えるだけでなくトーンアップ*にも期待できます。

*メークアップ効果による

100均のダイソーからもミネラルフェイスパウダーが発売されています。300円商品ですがコンパクトケースに入っていてしっかりしています。

成分を確認したところ以下の通りでした。マイカやシリカ、酸化チタンなどミネラル成分がしっかり入っています。ダイヤモンド末や金も配合。330円（税込）で購入できるので試してみる価値がありそうです。

ミネラルフェイスパウダーはつけ方によって仕上がりが変わってきます。せっかくならきれいに仕上げたいですよね。ここではミネラルフェイスパウダーの上手な使い方を解説します。

【ふんわり仕上げ！ブラシを使う場合】

1. 大きめのブラシに粉を含ませる。
2. 手の甲で余分な粉を落とす。
3. 顔の中心から外側へ向かってくるくると肌を磨くようにのせる。
   （頬の部分はブラシを横に傾けながら薄くのせるとツヤが出やすい）
4. 別のきれいなフェイスブラシを使って、顔の余分な粉をはらう

最後のひと手間で透明感がアップし、ツヤ肌に仕上がります。

【しっかりカバー！パフを使う場合】

1. 粉をパフに含ませ、手でよく揉みこむ。
2. 手の甲で余分な粉を落とす。
3. Tゾーンを中心に、押さえるように肌にのせていく
   （小鼻などの細かい部分はパフを折るとのせやすい。皮膚が動きやすいまぶた周辺は粉を乗せすぎないこと）

最後にパフを折って、目のきわ(涙袋)の部分にのせると、アイメイクが皮脂でにじむのを防いでくれます。

ミネラルフェイスパウダーを使用するなら、合わせてフェイスブラシも検討してみてください。フェイスブラシは、パウダーを塗布するなら柔らかく大きめのブラシがおすすめです。

パウダーをブラシに含ませ、余分な粉を払い落としてから顔をすべらせるように塗っていきます。スポンジでのせるよりもナチュラルでツヤのある仕上がりになります。

「UVカット機能は絶対欲しいけど、石鹸で落とせるのものだと嬉しい」という方もいますよね。石鹸落とせてUVカットもできるパウダーは、種類は少ないものの販売されています。

セザンヌの「UVシルクカバーパウダー」もそのひとつです。SPF50・PA＋＋＋＋と最強の紫外線カット効果を持ちながら、単品使用の場合は石鹸で落とせます。

※洗顔料のみでメイクを落としたい方は、パウダーだけでなく下地やファンデーションも石鹸で落とせるものを選びましょう。

ベースメイクの仕上げに使うミネラルフェイスパウダーですが、さらに上からメイクキープスプレーをひと吹きするとフェイスパウダーも崩さずにメイクをキープすることができます。メイクキープスプレーは、保湿成分を配合しているものも多いので乾燥肌の方にもおすすめです。

基本的にはどんなファンデーションでもOKです。自分に合ったものを使いましょう。より肌への優しさを求める方は、同じミネラル系のファンデーションがおすすめ。石鹸で落とせるものならクレンジングが不要になるので、より肌への負担を軽減させることができます。

天然鉱物から作られた肌に優しいミネラルフェイスパウダーは、化粧品としてのみでなくスキンケアの観点からもお肌に好ましいものです。ピッタリのミネラルフェイスパウダーを見つけて、化粧をしているときも素肌のときも美しいお肌を目指しましょう。