グリセリンフリーの日焼け止めおすすめ8選｜酸化亜鉛フリーや下地になる商品も紹介

ニキビの悩みを持つ方におすすめのグリセリンフリーの日焼け止め。しかし、どんな人にあうのかを理解していないと、効果が発揮できない可能性があります。実はグリセリンフリーの日焼け止めはすべてのニキビにあうわけではないのです。

グリセリンフリーの日焼け止めは、皮脂が多くニキビができやすい方に向いており、ホルモンバランスの乱れからくる大人ニキビには向きません。またニキビの悩みには酸化亜鉛フリー・オイルフリーがおすすめです。このようにニキビに悩む方の日焼け止めは選ぶのが難しいです。

そこで今回は紫外線吸収剤不使用なども含む、グリセリンフリーの日焼け止めの選び方や下地にもなるおすすめ商品をご紹介します。石けんで落ちるタイプの製品や、ニキビの元となるアクネ菌の特徴も解説しますので、コスメの成分の理解を深めて、肌悩みを解決できる日焼け止め探しにお役立てください。

グリセリンは無色透明で粘性のある液体で無臭です。水に溶けやすく吸湿性にすぐれているため、コスメの基本成分として多くの基礎化粧品に使用されています。グリセリンにはニキビを増殖する原因となる成分が含まれると言われます。

グリセリンフリーのコスメは保湿力が低下するため、他の保湿力のあるセラミドなど置き換わる成分が必要になります。

ニキビの原因の一つと言われるアクネ菌。アクネ菌は空気に触れるのを嫌う細菌で、空気に触れない環境の中で増殖します。皮脂や角質が毛穴に詰まり、毛穴の中が空気のない環境になるとアクネ菌が繁殖し炎症を起こします。その状態が「にきび」です。

アクネ菌は「グリセリンを栄養源として増殖する可能性が高い」と言われています。

グリセリンフリーのコスメにするメリットは、皮脂量が多くニキビができやすい方が、ニキビの発症を防ぎながら肌を整えられる点です。グリセリンがニキビの原因となるアクネ菌を増やすと言われているため、ニキビ対策の一つになります。

ただしグリセリンは保湿効果が高いため、保湿面では他のセラミドなど保湿成分含有のコスメで代替えが必要です。

グリセリンフリーの日焼け止めがあうのは、思春期のニキビで悩んでいる方・元々オイリー肌でニキビができやすい方です。過剰な皮脂の分泌により毛穴詰まりがおきるため、ニキビが増える方におすすめです。

アクネ菌が増殖するのを防ぐグリセリンフリーの日焼け止めは、10〜20代くらいの皮脂量が多く、Tゾーンや鼻にニキビができやすい方に向いています。

大人ニキビでお悩みの方にはグリセリンフリーの日焼け止めは向いていません。大人ニキビには、ストレスやホルモンバランスの乱れからできるものと、肌が乾燥して皮脂分泌が過剰になってできるニキビがあります。

アクネ菌の繁殖とは異なるニキビ、肌が乾燥して過剰な皮脂が出てできるニキビ、これらの大人ニキビの方にグリセリンフリーは合いません。

ニキビの原因となるアクネ菌が、毛穴の中で増えやすくなると言われるグリセリン。コスメには必ず成分表がありますのでグリセリンが含まれていないかチェックしましょう。

グリセリンを全く使わない商品もありますが、1％等含有量が少なければ大きな影響はありません。表示順位が後ろであれば含有量は少ないので参考になります。

日焼け止めの成分は、紫外線吸収剤・紫外線散乱剤（酸化亜鉛・酸化チタン）の2種類あります。やさしい使い心地と言われるのが、紫外線散乱剤です。ただ酸化亜鉛は低刺激でも皮脂成分と結合すると固まりやすく毛穴を詰まりやすくします。

毛穴の詰まりが原因でアクネ菌を増殖させるので、ニキビ悩みがあれば酸化亜鉛フリーの日焼け止めをおすすめします。

SPAやPAが高い日焼け止めの中にはオイルタイプが多く、すぐれたUVカット効果を持ちます。しかし、ベタつきがちで肌への負担が大きい点が気になります。オイルフリーの日焼け止めは洗顔剤で落とせるため、肌負担を軽減できます。

ニキビに悩みがある方はベタつきがなくさっぱりしたオイルフリーがおすすめです。

日焼け止めは、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤が含まれます。紫外線吸収剤はUVカット効果が高いですが、肌へ吸収されるため肌への負担が大きい特徴があります。ニキビが気になる方や敏感肌の方は紫外線吸収剤は避けましょう。

グリセリンフリーの日焼け止めを選ぶ際には、紫外線散乱剤使用・紫外線吸収剤不使用であるかをチェックしてください。

ドクターケイの薬用CリンクルホワイトUVは、美容下地にもなる日焼け止めクリームで、SPF50+・PA++++と高レベルです。紫外線吸収剤フリーで、この1本で肌ケア・紫外線プロテクト・化粧下地までこなします。

基礎化粧品で肌を整えた後、パール大1粒分程度を手に取り、顔全体になじませて使います。

キュレルの潤浸保湿UVミルクは、乾燥性敏感肌向けの医薬部外品の日焼け止めで、SPF30・PA+++あります。テクスチャーはさらっとしていて使い心地がよく、化粧下地にもなります。

抗炎症作用のあるグリチルレチン酸ステアリルを含み、ニキビの元になるといわれるノンコメドジェニック処方です。ニキビにお悩みの方におすすめです。

オルビスリンクルホワイトUVプロテクターは、コラーゲンの産生を促進し、SPF50・PA++++で長時間の紫外線カット効果が高い医薬部外品の日焼け止めです。テクスチャーはベタつかずフィット感よく使いやすいです。

肌への負担を抑えながら、日焼け止め機能を同時に求めるなら、オルビスがおすすめです。

無印良品の日焼け止めミルクはポンプ式で使いやすく、大容量タイプもあるのでたっぷり使えます。リーズナブルで人気があります。SPF30・SP++で紫外線カット率は低めのため、こまめに塗り直しながら使います。

紫外線吸収剤不使用で、敏感肌の方やニキビに悩みを持つ方に向いています。石けんで落とせるので、肌への負担が少ないのも嬉しいですね。

ちふれのUVサンベールクリームは、通常タイプとウォータープルーフタイプの2種類あります。どちらもプチプラなので用途にあわせて使い分けるのがおすすめです。

通常タイプはSPF25・PA++で、薄いピンク色のクリームです。ウォータープルーフタイプはSPF30・PA++で、紫外線吸収剤フリーです。2種とも化粧下地として使えます。

ドクターズコスメとして韓国で人気のあるCNPからも、グリセリンフリーの日焼け止め「トーンアッププロテクションサン」が発売されています。皮脂吸着パウダーが肌のテカリを抑えつつ、日焼け止めと化粧下地を兼ねているのも嬉しいポイントです。

さらに、真珠の粉が肌を自然にトーンアップし、ミネラルたっぷりの海洋深層水が肌をしっとりさせ乾燥を防ぎます。

グリセリンフリーはニキビのアクネ菌対策に欠かせないものですが、肌が乾燥しやすいデメリットもあります。混合肌の方がグリセリンフリーにすると、皮脂が少ない部分が保湿不足になるので、ヒアルロン酸やコラーゲンなど保湿力の高い成分でのケアも必要になります。

グリセリンフリーの日焼け止めや下地クリームを顔に使う場合には、清潔な肌に整えてから同じグリセリンフリーの化粧水や乳液でトータルでケアをしてください。

ニキビなど肌悩みを持つ方におすすめのグリセリンフリーの日焼け止め。グリセリン・酸化亜鉛・オイルなどの成分が、ニキビの原因や肌に影響しないかチェックをして、肌トラブルのない肌を目指してケアしましょう。ぜひ下記の記事も参考にしてみてください。