水クレンジングのおすすめ20選｜肌への負担は？肌に悪い？拭き取りクレンジングも

水クレンジングは海外旅行に持っていくといいと言われていたアイテムですが、最近では肌に潤いを与えながらメイクを簡単に拭き取りできるミセラーウォーターとして、日常使いでも注目されるようになってきました。フランスでは昔から広く使われていたそうです。

しかし、メイク落としを使わないでオフできるのか、デメリットはないかと不安要素も多くあります。そして、いざ選ぼうとすると多種多様な製品があり、自分に合ったものはどれなのか分からなくなってしまいます。また無印やドラッグストアでプチプラのものを購入できるのか気になりますよね。

そこで今回は、水クレンジングとはどのようなものなのかや、自分に合った製品の選び方などを解説し、おすすめの水クレンジングを目的別に紹介します。界面活性剤フリーのものや、コットンを使った使用方法なども紹介するので参考にしてください。

水クレンジングとはミセラークレンジングとも呼ばれ、水が原料のクレンジングでコットンに染み込ませてメイクを拭き取るアイテムです。タイプで言えばリキッドタイプと言えます。水に馴染む部分と油に馴染む部分の両方を持ち合わせているのが特徴です。

肌に置くとメイクや皮脂汚れを丸めて表面に浮かします。浮いた球体を「ミセル」と呼ぶため、ミセラークレンジングとも言われるアイテムです。オイルやクリームと違い洗い流しのいらないタイプが多く、どこでもメイクオフできます。

また、オイルフリーのアイテムも多く、マツエクしている方にもおすすめです。

フランスでは顔を水で洗うという習慣はなく、逆に水は肌に悪いものとされています。それは、フランスの水道水は肌への刺激がある硬水だからです。日本の水道の硬度は50～60程度ですがフランスの水道は280もあるのですから当然と言えば当然です。したがってフランスでは自然と水を使わずにメイクオフできる水クレンジングが普通なのです。

水の硬度は、水1リットルに含まれるマグネシウムとカルシウムの量で決まります。軟水と硬水の基準はWHOで決められ120mg/Lを境に少なければ軟水、多ければ硬水と言われます。この硬度は日本の中でも地域によって異なり、北九州や関東地方は高く、場所によっては100mg/Lを越す地域もあります。

界面活性剤は肌に悪いと言われますが、その中には誤解が含まれています。界面活性剤には多くの種類があり、すべてが肌に悪いのではありません。肌に悪いのは石油系（合成界面活性剤）のもので、天然系のものであれば肌への影響は限定的です。水クレンジングには界面活性剤を使っていないタイプもあります。

水クレンジングは洗い流しがいらないメイクオフです。メイクオフの整肌成分が残ってしまい肌に悪い影響を与えるのではないかなどの疑問が出るのは当然です。しかし、普通のメイク落としと違い水クレンジングは洗い流さないことを前提に開発され、マイルドなものが使われています。

水クレンジングは肌に優しく作られています。しかし、多少なりともコットンで肌をなぞりますので、その時の摩擦で肌に負担がかかってしまいます。少しでも肌への負担を減らすために肌さわりのいいコットンを使い、力を入れずに優しくふき取るようにしましょう。いくら急いでいても慌てて行わないのが肌を守るコツです。

水クレンジングに限らずクレンジング全般に言えることですが、メイクや肌の汚れを落とすと同時に、肌に必要な潤いも落としてしまうという問題があります。しかし、水クレンジングには保湿成分が含まれ、肌の乾燥が気になる方は保湿成分を多く含む製品を選ぶのがおすすめです。また、保湿力不足を感じたらクリームなどの併用も考えましょう。

きれいな肌を保つためには、丁寧なスキンケアが大切です。しかし、疲れて帰った時に時間を掛けたスキンケアは面倒だと思っている方も多くみえます。そんな方に時短で簡単に使える、水クレンジングはおすすめです。クレンジング剤を含ませたコットンで拭き取るだけ、しかも化粧水の働きをしてくれる製品も多いです。

まつ毛エクステに使われる接着剤は油分に触れると劣化するという性質を持ち、オイルクレンジングではまつ毛が取れやすくなります。一方、水クレンジングの主な原料は水で接着剤への影響は最小限です。しかも肌をゴシゴシする必要はなく、まつ毛に触れずに優しくクレンジングできます。ノンオイルの水クレンジングはマツエクしている方におすすめのアイテムです。

オイルを含んだクレンジング剤は、クレンジング後にもう一度洗顔するW洗顔が必要です。しかし、水クレンジングには、油分が含まれていないものが多くクレンジング後の肌はさっぱりとした質感となり、洗顔の必要のないものがほとんどです。製品によっては朝の洗顔やスキンケアの代わりとして使えるものもあります。

水クレンジングの最大の魅力は水を使わずにメイクオフできることです。水を使わないので洗面所に行く必要はなく、テレビを見ながらでもクレンジングできます。飛行機や長距離バス・自家用車などでの旅行にもとても便利なアイテムです。仕事後のデートや女子会に出かける際は水クレンジングできれいな夜メイクにシフトして出かけましょう。

水クレンジングはオイルクレンジングより残念ながら洗浄力に劣ります。したがって、ウォータープルーフのマスカラや色の落ちないティントリップをはじめ、濃いメイクは落とせないものが多いです。その場合はリムーバーなどでオフしてから水クレンジングを使いましょう。落ちないからといって決して強く擦らないようにしましょう。

水クレンジング後の肌に、ベタつき感であったり、被膜感であったりを感じる方がみえます。そのような方は、水洗いもできる製品や水洗いが必要な製品を選ぶのもおすすめです。また、商品が肌に合っていない可能性もありますので、別の商品を試してみるのも一つの方法です。商品の中にはベタつきや被膜感がないと謳っているものもあります。

水クレンジングの主な原料は水と油を流す働きをする界面活性剤で、界面活性剤の含有量が多いほど洗浄能力が高いと言えます。反面、洗浄力が高いと保湿に必要な肌の油分まで拭き取ってしまうこともあります。多くは成分表の2番目が界面活性剤成分です。界面活性剤には次のような成分があります。

• オレイン酸ソルビタン
• トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2
• PEG-6（カプリル/カプリン酸）グリセリル
• ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル

水クレンジングに限らず、クレンジングではでは肌に必要な潤いまで取り除いてしまう恐れがあります。特に乾燥肌の方は保湿成分がたっぷりと含まれているものを選びましょう。成分表を確認してみるのがおすすめです。肌に負担をかけにくい天然保湿成分には下のようなものがあります。

• ヒアルロン酸
• アミノ酸（アルギニン・グリシン・セリン・トレオニン）
• PCA-Na
• 乳酸Na

毛穴の黒ずみを取るためにゴシゴシとこするのは逆効果ですので絶対にしないようにしましょう。毛穴の黒ずみはクレンジングで汚れを溶かし出すのが一番です。その時に有効な成分がピーリング成分です。ピーリング成分には下のようなものがあります。

• 天然由来のAHA（リンゴ酸・乳酸・クエン酸・グリコール酸）
• ビタミンC誘導体
• パパイン酵素
• そのほかの汚れにはサリチル酸も有効です　

敏感肌の方の水クレンジング選びは特に慎重に行いましょう。水クレンジングの中には拭き取り後のしっとり感を出すために、カチオン界面活性剤が含まれているものがあります。カチオン界面活性剤は長時間肌に残ると刺激を感じる場合があります。敏感肌の方は、敏感肌用の商品や低刺激の商品を使いましょう。

水クレンジングの多くの商品はW洗顔が不要です。しかし、すべてではなく、数少ないですがW洗顔が必要なものもありますので、購入してから後悔しないように確認しましょう。商品の中には、洗顔も可能な水クレンジングもあります。好みで洗顔なしでいいもの、どちらでも使えるもの、洗顔が必要なものを選びましょう。

ここでは、水クレンジングを販売しているおすすめのメーカーをご紹介します。海外でも有名なものから、ドラッグストアで購入できるプチプラまで選んでみたので、ぜひ参考にしてください。

フランスのリヨンに本社を置くビオデルマは、敏感肌の方でも使える化粧品や拭き取りクレンジングを展開している世界でも有名なメーカーです。水クレンジングの「エイチツーオー D」は、コットンに含ませて優しく拭き取るだけでメイクオフができます。

力を入れなくてもメイク汚れや皮脂汚れを落とせるので、肌への摩擦も軽減されます。また、ダブル洗顔は不要なので、一本でメイク落とし・洗顔・保湿ができるのも特徴です。

ドラッグストアで購入できるマンダムが展開しているビフェスタシリーズには、水クレンジングやポイントメイク落としがラインナップされています。プチプラ商品なのにアイメイクもするんと落とせて高コスパなのが特徴です。

「クレンジングローション ブライトアップ」は拭き取りタイプのミセラークレンジングで、メイク汚れだけでなく古い角質のケアまでできるのがポイントです。ダブル洗顔が要らず、化粧水としてもしっかり機能します。

W洗顔不要な水クレンジングの使い方の手順を下に示しておきます。一番のポイントは「肌に優しく」です。

1. 手をきれいに洗う
2. 水クレンジングをコットンにたっぷりしみ込ませる（ひたひたになるくらい）
3. 優しく触れ合う程度にメイクを拭き取る（こすりは厳禁）
4. 落ちにくい部分は数秒間コットンを当てて馴染ませてから拭き取る
5. コットンを数回取り替えながら繰り返す
6. コットンにメイクの汚れが付かなくなったらメイク落とし完了 

水クレンジングの価格相場は1500円以下が多いです。特に毎日メイクする方はプチプラを買えば量を気にせず使えます。なめらか本舗やビフェスタなどのドラッグストアで購入できるものや無印良品などが人気を集めています。

水クレンジングを使い始めたらやめられなくなったという方、勤め先のロッカーに常備してみえる方、旅行の時に使ってみえる方などいろいろな形で水クレンジングは使われています。自分の生活パターンに合わせて上手に水クレンジングを使い、快適生活を送りましょう。

こちらもあわせてご覧ください。