セルフタンニング剤おすすめ17選｜危険性・デメリットは？ブロンズターナーも

小麦色の肌は明るく健康的な印象を与えるため人気です。しかし日焼けサロンに足を運ぶとなると、時間・お金・労力などの心配がありますよね。そこでおすすめなのが、小麦色の肌を演出するセルフタンニングです。

セルフタンニングとは、肌表面の角質に着色し小麦色の肌を演出する方法です。紫外線を浴びる必要がないため、真っ赤にならずに日焼け肌を目指せます。また、使用を継続しないでいると、一週間ほどで元の皮膚の色に戻ります。部分的にも使える点でもおすすめです。

本記事ではセルフタンニングの選び方・おすすめ商品17選を紹介します。ブロンズターナーや、ほかの人気タンニングローションもピックアップしますので、ぜひ最後までご覧ください。

簡単にいうと日焼けはごく軽度のやけどです。一方、セルフタンニングは肌〈角質〉の着色です。結果は似ているように見えますが大きな違いがあります。

太陽光で肌が黒くなるのは紫外線により、表皮底辺でメラニン色素が生成されるからです。そのため色が戻るまでに約1か月かかる場合があります。セルフタンニングは表皮のごく表面に着色するので、長くても10日ほどで元に戻る可能性が高いです。　

セルフタンニング剤に含まれるジヒドロキシアセトン（DHC)。これが角質層のたんぱく質(ケラチン)と反応し、小麦色～褐色の肌を演出します。肌の上部である表皮の、さらに最も表面の部分だけに着色する仕組みになっています。

着色後は石鹸などで洗っても落ちず色移りの心配もありません。色づいた角質層がターンオーバーで落ちれば、元の肌の色に戻ります。

DHCはサトウダイコンなどから精製したり、グリセリンから作られる糖類。DHCはアメリカでは化粧品の成分として認可されています。とはいえ、肌質や体質によってはかゆみや赤みが出る人もいます。必ずパッチテストを行い、自分に合っているか確かめましょう。

セルフタンニング剤は上手に塗らないとムラになるだけでなく、場合によっては服が汚れるデメリットも。服に垢（角質）がついていると服が染まってしまったり、色のついた角質がはがれ落ちて服が汚れたように見えたりします。この場合は洗うとほとんどが落ちます。

セルフタンニング成分DHCはケラチンと反応して黄色～褐色に変化します。また、小麦色や褐色は色彩学では「赤みの橙」と黄色成分が多め。2つの点から人によっては黄色っぽく仕上がる場合もあるようです。特に日本人は黄色っぽい肌色なので、欧米の製品では黄色が目立つ場合も。不安がある人は国産をまず試してください。

色の濃さは重ね塗りで調節できるので、まずは自然に見える色から始めましょう。徐々に日焼けするように少しずつ濃い色のものに変える方法もあります。

セルフタンニング剤のテクスチャーはタンニングローションだけでなく、スプレータイプ・ロールオンタイプなどに分かれます。テクスチャーの主なタイプは以下のとおりです。

体のどの個所をどの程度色づけるかで必要な量が変わってきます。全身に使いたいときや、セルフタンニングに慣れた人、大柄な人は大容量のコスパがいい製品を選んでください。

しかし、色白すぎるので見える部分だけ何とかしたいとか、肩を出すのに水着の跡が気になるなどなら少量でもOKです。DHCは高温化で分解が進む成分のため、大量に使ったり頻繁に使う人でない場合は、適量のものをこまめに買うほうが結果的にはコスパがいいです。

角質になってから剥がれ落ちるまで約2週間といわれています。しかし、セルフタンニングは表面に近い部分のみに着色するため、使用をやめると短いもので3～7日、長くても7～10日で元の肌色に戻ります。

小麦色を継続したい場合は「薄くなってきたかな？」と感じた頃に塗り直しましょう。すでに色のついた角質があるので、まず薄く塗り、発色を確認してから塗り重ねて好みの色に仕上げてください。

敏感肌や顔にセルフタンニングをするときは、保湿成分のチェックも必要です。

代表的な保湿成分

• 水分を引き寄せて潤いをあたえる（ヒアロルン酸・グリセリン・BG・糖類など）
• 角質の水分保持力を高める（セラミドなど）
• 水分を逃がさないように閉じ込める（スクワラン・ホホバオイルなど）

IDEA（イデア）は美容品・健康食品をメインに扱うブランドです。セルフタンニング剤ではローションタイプの「ブロンズターナー」が有名で、ジヒドロキシアセトンの作用を利用して約6時間で小麦色の肌に近づけるうえ、肌の色は約1週間キープできます。

フレイス（frais）はセルフタンニングジェルの有名メーカーです。セルフタンニングジェルを塗布したあと2～3時間おけば、太陽光を浴びなくとも小麦色のツヤ肌に近づけます。セルフタンニング剤としては香りが控えめな点も見逃せません。

資生堂（SHISEIDO）は日本を代表する化粧品メーカーのひとつです。資生堂のセルフタンニング剤は小麦肌を目指せるだけでなく、肌にうるおいも与えられるのが特徴。一石二鳥を図れるため、肌のコンディションにも気を配りたい方にぴったりです。（2023年７月現在、大手ECサイトでは取り扱いがなく、購入できるサイトが限られています。）

ほとんどのセルフタンニング剤が顔に塗ってもOKです。ただ、顔の角質層はとても薄いため体に使った製品を同じように塗っても、やや色味が違って見える場合があります。そのため使用前には必ずチェックをしましょう。

また、角質層が薄い＝刺激に弱いのでアルコールが多いものなどは顔にはやや不向き。顔に使用できるセルフタンニングでも苦手な香りだと使用後がつらくなります。匂いのチェックも忘れずに行ってください。

紫外線リスクのないセルフタンニングは、いいことづくめのようですが、誰にでも合うわけではありません。使用前に腕の内側に少量塗り48時間観察しましょう。特に外国製品は日本とは違う法律の下で製造されているため、成分などのチェックが必要です。

途中で異常が見られたときは、水で洗い流し、製品を持ってすぐに皮膚科の診察を受けてください。

ムラなくきれいに仕上げるためには、ムダ毛の処理や角質ケアが重要です．セルフタンニングを塗る前にムダ毛処理を行いますが、ムダ毛処理後は肌がデリケートになっているので、処理直後は避けて塗りましょう。

角質ケアは、ゴシゴシこすると肌を傷めるため、数日間に分けてするのがおすすめです。スクラブクリームなどを使用し、お風呂で角質をふやかしてからケアしましょう。

口コミの分かれるセルフタンニング剤ですが、ムラになるに次いで多いのが「思ったような色ではない」です。DHAは角質を黄色～褐色に着色するため、人と同じように発色するとは限りません。

まずは服で隠せる部分で試しましょう。1回で思う色にならない場合は重ねて使って発色を確認してください。

セルフタンニングを上手く塗るには、ムラなく均一に伸ばして塗るのがおすすめです。その際、量を調整しながら少しずつ塗るようにして、付けすぎないように気を付けましょう。手で塗るとムラができてしまう方は、メイク用の乾いたスポンジを使うとキレイに伸ばせます。

初日に塗ってみて、色が薄いと感じたら翌日重ね塗りして肌色を調整しましょう。

セルフタンニング剤は肌の角質層に浸透した後で反応が始まっていきます。均等にきれいに塗っても動いて衣服とこすれるとムラの原因に。塗った後数時間はゆったり過ごせるように準備してください。衣服に垢がついていると反応するので、清潔なものを着用しましょう。

なお、DHAは高温に弱い成分のため、ドライヤーで乾かす場合は冷風を使ってください。

全身を小麦色にしたい場合、困るのが背中。誰かに塗ってもらえるといいのですが、一人で塗らなければいけない場合は次のようなものを試しましょう。

• 背中に軟膏を塗る器具を使う
• ボディブラシにタンニングミットをかぶせる
• セルフタンニング用のバックアプリケーターを使う

ムラにならないよう背中を鏡で確認しながら行ってください。

セルフタンニング剤を素手でつけると掌の角質に着色され、剥がれ落ちるまで色が落ちません。ゴム手袋を使えばいいのですが、塗りにくい場合もあります。薄手使い捨て手袋の2~3枚重ねが素手に近い感じで使用できます。

手の甲は爪に着色されないようベースコートを塗り、製品を含ませたスポンジをピンセットで持って塗りましょう。

角質ケアが不十分だったり、一度にたっぷり塗ったりするとどうしてもムラになりやすいので注意しましょう。ムラを防ぐにはスポンジを使うのも1つの方法です。

セルフタンニング剤を伸ばした後、角質層に染みこませるイメージでスポンジで細かく叩いていきましょう。余分がスポンジに吸われ、ぼかすように付いていくのでムラが分かりにくくなります。

皮膚を褐色にするDHAは高温で分解されるため、夏の車の中や日差しのもとに置くとどんどん効果が落ちたりします。できれば冷蔵庫保管してください。

また、たんぱく質との反応はコラーゲンなどたんぱく質保湿成分でも起こります。結果、色調が変わったりします。自分が使う量を把握して早めに使いきれる量を購入しましょう。

誤って間違った部位に塗布してしまった場合は、早急に水やぬるま湯で洗い落とす必要があります。肌をスポンジやタオルでこすって、角質を落として色を薄くします。

しかし、肌トラブルの原因になるため肌のこすりすぎには注意が必要です。基本的には着色した角質が剥がれ落ちるのを待つしかないのが、セルフタンニングの注意点です。

セルフタンニングは肌だけではなく、眉毛にも使えるのを知っていますか。セルフタンニングは肌に使うだけと思われがちですが、眉用の商品もあり、セルフタンニングアイブロウ・眉ティントなどの商品名で呼ばれているものです。

商品により異なりますが、1回描くと3~7日間、効果のあるものが多いのでぜひチェックしてみてください。

肌の色を自在に演出できるセルフタンニング。日本ではまだまだ知られていませんが、ポピュラーになる可能性も大いにあります。タンニング剤（日焼け用化粧品）と間違えないよう成分をよく確認してご購入ください。数日間だけいつもと違う肌色を楽しめるので、シーンに合わせて小麦色の肌を楽しんでみましょう。