セラミド配合美容液のおすすめ15選｜ドラッグストア・薬局でも買える？

　美容液と聞くと化粧水や乳液などに加えて使う、プラスアルファのスキンケア商品という印象を持っている方も多く、使ったほうがいいのか迷っている方もいるのではないでしょうか。

　最近注目されているセラミド美容液は、乾燥肌や敏感肌※の方に特におすすめのスキンケアとしてよく紹介されています。中には化粧水や乳液を使わずに、セラミド美容液だけで完結させるという非常にシンプルなスキンケア方法も目にするようになりました。

　これだけ注目され人気が高まっているのはなぜなのか、乾燥肌や敏感肌※の原因も合わせて見てみると納得の理由が明らかになりました。さらにセラミドの種類やそれぞれの特徴も紹介しているので、肌の悩みやタイプに合わせてセラミド美容液を選びましょう。

※すべての方に肌トラブルが起こらないわけではありません

　セラミドは化粧品に含まれている一成分だと思いがちですが、実は元々誰の肌にも存在する成分です。肌の潤いを保つ保湿成分の主成分として、肌内部の80%もの水分を維持する重要な役割を担っています。皮膚の一番外側にある角質層に含まれており、摩擦や乾燥などの外部刺激から肌を守る機能も持っています。

　セラミドは肌の奥からターンオーバー（肌の新陳代謝）の過程で生成され、徐々に皮膚の角質層へ押し上げられます。ターンオーバーのサイクルは、20代では28日程度と言われていますが、加齢とともに新陳代謝が衰えていき、周期が長くなります。30～40代だと約45日ほどの日数が必要になるため、その過程で、セラミドは減少していてしまいます。

　まず乾燥肌とは、皮膚の角層と呼ばれる部分（角質層）の水分量が低下して、水分が20%以下になった状態のことを言います。角質層はいくつもの細胞が積み重なってできており、細胞同士をつなぐの役割をしているのが細胞間脂質です。

　セラミドと水分は交互に重なって層を作り、細胞間を満たしています。それが不足すると細胞間が満たされず隙間ができ、各層のバリア機能が上手く働きません。乾燥や摩擦、紫外線による外部刺激から肌や各層を充分に守ることができなくなり、肌荒れやカサつきを引き起こしてしまうのです。

美容液にセラミドが含まれていると、さまざまな効果を得られます。乾燥肌に悩んでいる方などは、肌の潤いが高まるのが期待できます。乾燥のよる悩みを持っている方は、チェックしてみてください。

• 肌に潤いを与え、保つ
• 乾燥による肌のトラブルを防ぐ

　人の体に元々あるセラミドと同じ構造を持つのがこのヒト型セラミドです。主に酵母を利用して作られており、他の種類よりも最も保湿力や浸透力が高い特徴があります。しかしその優れた効果の分価格も高くなります。

　ヒト型セラミドの中にも6種類あり、それぞれ効果は異なります。セラミドEOP（セラミド1）は保湿・外部刺激から保護する効果、セラミドAP（セラミド6）は保湿などです。

　化粧品の全成分表示に「セラミド」と記載されている場合は、ヒト型セラミドが配合されていることを意味します。

　疑似セラミド（合成セラミド）とはセラミドに似せて作られたものです。石油から作られているため、他のセラミドよりも保湿力が劣ると考えられていますが、低価格で手に入れることが可能です。保湿効果がないわけではないので、低価格な化粧品に使用されることがあります。

　疑似セラミドの場合、全成分表示でもセラミドと表記することができません。セチルPGヒドロキシエチルパルミタミドなどの化学名で記載されています。

　動物性セラミドは、馬などの脳や脊髄から抽出される動物由来のセラミドです。人間のセラミドに構造が近いため、保湿力と浸透力に優れているのが特徴です。その分ヒト型セラミドと同様に高価になります。

　動物性セラミドが登場した時は牛から抽出したセラミドが主流でしたが、一部の点で懸念があったため現在では馬由来のセラミドが主流になっています。成分表示は、「ビオセラミド」、「セレブロシド」などとなります。

　植物性セラミドは米やとうもろこし、大豆などの植物由来のセラミドです。価格は安いですが、その分肌への浸透力は劣ります。化粧品の成分表示は、コメヌカスフィンゴ糖物質、グルコシルセラミド、植物性セラミド、トウモロコシ胚芽抽出物、セラミド糖脂質含有米エキス、セラミド含有米抽出物、ユズ果実エキスなどです。

　セラミド配合美容液を選ぶ際に確認したいのが、他に使用されている成分です。ヒアルロン酸やコラーゲン、スクワラン、リピジュアなどと一緒に取り入れると保湿力がより高くなると言われています。ヒアルロン酸とコラーゲンは聞きなじみのある言葉ですが、スクワランとリピジュアはまだメジャーではないかもしれません。

　スクワランはサメ由来のものが有名ですが、実は人の皮脂の中にも存在するうるおい成分です。保湿効果、肌を柔らかく保つ効果があります。リピジュアは人の細胞膜を作り、涙にも含まれているリン脂質という成分に似せて作られたものです。人が元々持っている成分に似せているため、高い浸透力や保湿力が期待でき、刺激からも守ってくれます。

　新しいスキンケアを検討するうえで大事なことの一つは「継続して使えるかどうか」です。ご紹介してきたセラミドの種類や特徴、価格に加えてテクスチャーや香りも選ぶ基準になりますよね。

　小さな違和感やストレスでも、毎日続くと途中で嫌になってしまうので、好みのものを選びましょう。ただし、とろっとしたテクスチャーだからといって保湿力が高いわけではないので注意が必要です。

　敏感肌やアレルギー持ちの人は美容液選びは慎重に行いましょう。特に植物由来のセラミドにはアレルギーの植物エキスが含まれている可能性があります。また精油使用のセラミド美容液にも、植物から抽出した成分が使用されている場合があるので要チェックです。

　ここまででお伝えした通り、セラミドには原料や効果、価格、テクスチャーなどさまざまな違いがあります。保湿力や浸透力を重視して高価なものを選ぶと勿体なくて使いづらく、安いという理由だけで選んでも効果が薄くなるため、どちらも期待する効果が得られない残念な結果に。

　どれか一つだけの要素に注目するのではなく、全体のバランスを見て選ぶのが大事ですね。年齢によって幅はありますが、ターンオーバーに合わせて2～3か月くらいは使い続けるので、普段使いとして自分が納得できる価格帯の商品を選びましょう。

基本的なスキンケアは化粧水・乳液・クリームなどがメジャーですが、セラミド美容液のみのスキンケアも問題ないのでしょうか。含まれている成分によって美容液の保湿力に差がありますが、セラミドは油溶性で水に溶けにくく蒸発しにくい成分です。そのため蒸発しやすい化粧水を使って、乳液やクリームで蓋をせずとも、セラミド美容液だけで十分という考え方も出てきています。

セラミド美容液のみのスキンケアは手間が減り、継続しやすいというメリットがあります。ただし、ご紹介したアイテムの中にもあるように、化粧水や乳液と一緒に使うことが推奨されている場合もあるので、状況に合わせて対応しましょう。

美容に関心のある方にとって、セラミド配合美容液と並んで注目するアイテムといえば、プラセンタです。ここでは、プラセンタジェルをご紹介します。ヒトプラセンタジェルとは、人から抽出した胎盤を主にして作られているジェルで、美容効果が高いとされています。

【プラセンタジェルの特性】

• アミノ酸が肌に潤いを与えて（角質層まで）保湿する
• ビタミンCがメラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ

美容液のように、顔全体に塗ることもできますが、気になる部位へピンポイントでの使用も想定されています。

セラミドの種類や一緒に配合されている成分によって、美容液の保湿力や浸透力は異なります。自分に合うものを見つけられればいつものスキンケアがずっと楽になるかもしれません。価格や効果、ご自身の肌のタイプを考慮してまずはお試ししてみてはいかがでしょうか。