APPS化粧水のおすすめ10選｜手作りはできる？選ぶ際のポイントも解説

肌がくすんでいる・毛穴が気になる・日焼けをなんとかしたいなど、肌悩みは人によって様々です。毎日のスキンケアの時間を大切にしている方は、少なくないでしょう。

しかし、そうはいっても現代人は多忙です。忙しくてケアが適当になったり、疲労なども手伝って肌の状態が悪くなったり、思うような肌に近づかなくてもどかしい思いをしている方もいるのではないでしょうか。

そんなときは、思い切って化粧水を変えてみるのも選択肢のひとつです。ここでは美容成分として使用されてきたビタミンC誘導体の中でも、進化型とされる「APPS」を配合した化粧水に注目し、特徴をご紹介します。

APPS（パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na）は「ビタミンＣ誘導体」、つまりビタミンCの基本構造をそのままに一部を変化させた成分です。

本来のビタミンCは、肌にハリを与えたり日焼けの原因となる紫外線のダメージを抑制したりする機能をもっている成分ですが、安定性が低いうえ、そのままでは肌に吸収されにくいこと・水に溶かすと失活することなどが問題視されていました。

そこで、ビタミンCの利点はそのままに、吸収に関する欠点を克服する目的で開発が進められたのがビタミンC誘導体です。中でも、水と油のどちらにもなじむ両親媒性を獲得させたAPPSは、肌の角質層に届き、そこにとどまって作用する存在だと期待されています。

ビタミンC誘導体であるAPPSには、どのような性質があるのでしょうか。ここからは、APPSが持つメリット・デメリットを具体的に解説していきます。

皮膚の表皮は角質層・顆粒層・有棘層・基底層の4層構造をしています。表面の角質層は水溶性より油溶性のものを、それより下は油溶性より水溶性のものを吸収しやすい性質を持っています。

APPSは、すでに触れたように水にも油にも馴染む両親媒性を有しています。このため、肌の角質層にすばやく染みわたるのがメリットです。

APPSは肌に対して低刺激なのが特徴です。いわゆる敏感肌、つまりちょっとしたことでピリピリ感を感じたり、赤みが発生してしまったりする肌質に悩まれている方にとっても、APPS配合の化粧水は試しやすい存在です。

本来、ビタミンCは酸化しやすく劣化しやすい物質です。ビタミンCを一部変化させているAPPSも、劣化しやすいことには変わりありません。このため、APPS配合化粧水の保存時には、直射日光が当たらないようにするなどの工夫が必要になります。

どんなにすばらしい美容成分でも、すべての人にマッチするわけではありません。では、APPSを使用をおすすめしたいのはどのようなタイプの方なのでしょうか。以下に詳しくまとめたので、参考にしてみてください。

APPSは肌の角質層にすばやく浸透するうえ、肌への刺激が少ないのが特徴です。したがって、肌にうるおいを与えたい方や、敏感肌に悩んでいる方におすすめです。

肌のきめが乱れる原因としては、肌の乾燥や刺激、そして季節の変わり目などの影響でターンオーバーのサイクルが乱れ、古い角質が残り続けることなどが考えられます。ビタミンCはコラーゲンの生成を助ける働きにより、肌が本来持っているターンオーバーの機能を妨げず肌のきめを整えてくれます。

一口にAPPS配合化粧水といっても、販売されている商品は様々です。その中から適した商品を選ぶためにはどんな点に注目したらいいか、いくつかのポイントをご紹介します。

一般にビタミンCは皮脂のバランスをコントロールするはたらきを持ちますが、乾燥肌の方の場合はもともと皮脂が少ないため、より乾燥を自覚しやすくなる場合があります。

APPS配合化粧水を選ぶ際は、商品説明の中で保湿について触れている箇所があれば、しっかり内容を確認してください。保湿成分が添加されているかどうかもチェックすることをおすすめします。

APPSの欠点は安定性が低く、劣化が早いことです。

各社では劣化しないうちに商品を使用しきれるよう、様々な工夫をしています。保存方法や容量・遮光性などを確認し、自分に合うものを選びましょう。化粧水に混ぜて使用するのが面倒でなければ、パウダータイプのAPPSは、劣化防止の点で特に優れています。

APPSそのものは低刺激ですが、他の成分が肌に合わなければトラブルが起こることもあります。成分には必ず目を通し、見慣れない名前があったらどのような成分か調べてみるなど、対策しながら選ぶことをおすすめします。

APPSをはじめとするビタミンC誘導体を含む化粧水は、劣化対策もあって、小容量で販売されているものも少なくありません。また、高価格帯の商品も多数みられます。

「とにかくたっぷり使いたい」と思う方は、プチプラ化粧水にこだわって商品選びをしてください。ドラッグストアなどで手に入るものは、量も多めでおすすめです。

APPS化粧水にはすでに配合済みのもの、付属の化粧水にAPPSを入れるタイプのほか、精製水やミネラルウォーターに混ぜて化粧水にするタイプのものがあります。

ベースが水であり、作りたてはもちろん新鮮なので、敏感肌の方にもおすすめです。一度作った化粧水は冷蔵庫で保管し、早めに使い切りましょう。

ビタミンC誘導体の進化型といわれるAPPSを用いた化粧水は、低刺激で使いやすいことはもちろん、角質層への速やかな浸透、肌のハリやターンオーバーのサポートなど、魅力がいっぱいです。様々な商品がありますので、可能であればたくさんの種類を試して、自分に合うものを見つけてください。